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一条工務店の室内ドアを選ぶとき、まず気になるのは色やデザインではないでしょうか。床と同じ木目にするか、壁になじませるか。写真を見ていると、好みの雰囲気は少しずつ見えてきます。
でも、暮らしの中では扉は開いたり閉じたりするもの。閉めたときにきれいでも、開いた扉の前に家具を置きたくなったり、収納を使う人と通る人が重なったりすることがあります。色合わせと同じくらい、「開けたときに何が起こるか」も見ておきたいところです。
わが家は、子ども2人と暮らす4人家族の平屋です。グラン・スマートで建て、造作色はライト(GLT)、建具は造作色合わせにしました。この記事では実際の室内を5つの場面でお見せしながら、引き戸、収納扉、床との合わせ方を整理します。
玄関ドア本体の防犯性能や鍵ではなく、今回は家の中のドアと収納扉が中心です。採用できる仕様は商品や契約時期などで変わるため、写真をそのまま標準仕様一覧として使わず、ご自身の図面・仕様書と照らし合わせてみてください。
わが家の建具はライト色合わせ
建具の色を考えるときは、扉だけを切り取った写真よりも、床や壁と一緒に写った写真のほうが参考になります。まずは、わが家で採用した色から紹介します。
造作色と床色は別の名前
わが家の仕様は、造作色がライト(GLT)、建具色が造作色合わせです。木目の床はモクリアのライト・ウォールナット(LWT)。似た明るさの木目ですが、建具と床が同じ商品名・同じ色コードというわけではありません。
| 場所・部材 | 採用した色・仕様 |
|---|---|
| 造作 | ライト(GLT) |
| 建具 | 造作色合わせ |
| 木目の床 | モクリア/ライト・ウォールナット(LWT) |
| 畳スペース | 縁なし半帖タイプ/ギンネズ |
「ライト」という言葉だけで決めず、打ち合わせではどの部材の色なのかをそろえて確認すると話が通じやすくなります。室内ドア、収納扉、枠、巾木をどこまで合わせるのか。仕様書の一行を、実際の場所と結び付けて見るのが大事です。

この部屋では、明るい木目の床に、木目の巾木や窓枠、室内ドアが続いています。グレーの壁と組み合わせても、木の色があることで冷たい印象になりすぎない。この写真は、そんな組み合わせを見る参考になると思います。
ただし、画面で見た色と実物の色は同じではありません。窓からの光や照明、スマートフォンの画面設定で明るさが変わります。「写真と同じ色にしたい」と伝えるときも、最後は部材名と実物サンプルで確かめてください。床材の品名や別の組み合わせは、わが家の床材選びの記事にまとめています。
好きな実例を設計者に見せる
わが家の間取りは、インスタグラムなどでたくさんの実例を見て、いいと思ったものを設計者に見せながら決めていきました。自分たちだけで完成形を描くというより、「こういう雰囲気が好き」「この使い方がよさそう」と相談する進め方です。
建具でも、写真のどこが好きなのかを一言添えると相談しやすくなります。扉の色なのか、天井までの見え方なのか、開けたときに部屋がつながるところなのか。同じ写真でも、家族が気に入った部分は違うかもしれません。
引き戸と開き戸は動く場所が違う
建具の形を選ぶときは、「引き戸なら便利」「開き戸なら普通」とまとめず、その部屋で誰が何をするかを考えます。扉を動かすための場所が違うので、同じ広さの部屋でも家具の置き方に影響します。
引き戸は横に動く先を見る
引き戸は、扉を横に滑らせて開閉します。開き戸のように前後へ扉がせり出さない一方で、横に動くための場所が必要です。引き込み方によって納まりも違うため、引き戸という名前だけで、壁際を自由に使えるとは限りません。
LIXILの室内引戸の解説でも、片引き・引違いなどの開き方や、床にレールを設ける方式と上吊方式が紹介されています。これは仕組みを理解するための参考であり、掲載商品が一条工務店でそのまま選べるという意味ではありません。

写真は、わが家の木目の引き戸と、その隣の収納棚です。扉の色だけでなく、上部の納まりや取っ手、横に並ぶ棚との関係も見られます。実例を見るなら、正面のデザインに加えて、扉の端がどちらへ動くのかまで確認しておくと役立ちます。
特に気にしたいのが、扉を開けた状態で使うスイッチと、壁際に置きたい家具です。閉じているときに見えていた物が、開いた扉の後ろに隠れないか。収納棚の前でしゃがんでいる人と、出入りする人が重ならないか。平面図に家具を書き込むときに、開けた扉も一緒に描いてみてください。
開き戸は扉が通る範囲を見る
開き戸は、蝶番のある側を軸にして扉が回ります。図面では、扉の線と円弧で開く方向を示すことが多いので、その円弧の中に家具や収納ケースが入り込まないかを見ます。ドアの前が空いているつもりでも、取っ手の出っ張りや近くの扉まで考えると確認箇所が増えます。
廊下側へ開くなら、通ってくる人と扉が重ならないか。室内側へ開くなら、ベッドや机、部屋に入ってすぐ使う収納をふさがないか。内開き・外開きのどちらがいいかは、部屋の使い方と周囲の配置を合わせて判断することになります。
| 扉の形 | 確認すること |
|---|---|
| 引き戸 | 横に動く先の壁、スイッチ、家具、引手に手を掛ける場所 |
| 開き戸 | 扉と取っ手が通る範囲、隣の扉、人が立つ場所 |
| 収納扉 | 開いた扉の位置、物を取り出す姿勢、手前の家具や通路 |
図面で扉の記号が読めないときは、推測で決めなくて大丈夫です。「全開にすると、どこまで扉が来ますか」と聞いてみてください。図面の基本的な見方は、1マス・内寸・建具を確認する記事でも紹介しています。
玄関ホールは視線も確かめる
玄関ホールの建具は、家の中でよく目に入る場所の一つです。外から帰ってきたときだけでなく、靴を履くときや来客を迎えるときなど、立つ位置を変えて見ておきたいと思います。

扉一枚より並んだ状態で選ぶ
わが家の玄関ホールは、白系の壁に木目の建具を合わせています。右側の大きな収納扉と、奥に見えるドアが同じ視界に入るので、扉一枚の色というより、木目の面がどう並ぶかが印象をつくっています。壁付け照明も含めて見ると、カタログの扉単体とは違う雰囲気になります。
建具を全部同じ色にするか、部屋ごとに変えるかで迷うときは、一度に見える範囲を区切ってみてください。玄関から廊下を見たとき、リビングのソファから見たときなど、普段の立ち位置で何枚の扉が見えるかを考えます。
同じ平屋でも、奥まった部屋の扉は並べて見る機会が少ないかもしれません。反対に、廊下に並ぶ扉は色や高さの違いが目に入りやすくなります。全部をそろえること自体を目的にせず、「この場所からどう見せたいか」を家族で共有すると決めやすくなります。
閉めた状態と開けた状態を比べる
扉を閉じた写真は、すっきり見えやすいものです。ただ、実際には開けたまま過ごす場面もあります。開けた先にどの部屋が見えるのか、収納の中や洗濯物が視線に入らないかも確認してみてください。
光を通す部分がある扉なら、昼間の明るさだけでなく、夜に隣の部屋の照明をつけたときの見え方も聞いておくと参考になります。ガラスなどの見た目だけで遮音性や目隠し性能を判断せず、候補の仕様と実物で確かめるのが安心です。
ここで写真を撮るなら、玄関に立った位置と廊下の途中の2方向がおすすめです。建具のアップ写真と、周囲が分かる写真をセットにすると、あとから「この扉の横には何があったかな」と迷いにくくなります。自宅の写真をSNSなどへ載せる場合は、表札、郵便物、鏡の映り込みにも気を付けてください。
収納扉は手前の床まで考える
収納計画というと棚の奥行きや収納量が気になりますが、扉の手前にも目を向けたいところです。物を入れる場所があっても、扉を開ける場所や取り出す人の居場所がなければ、使い方が限られます。
和室の扉を開けたときの様子

こちらは、わが家の畳スペースにある収納扉を開けた写真です。閉まった状態だけを見ていると分かりにくいですが、開いた扉は畳側へ出てきます。こうして見ると、収納の前に何を置くかまでが建具選びの続きだと分かります。
例えば、このような場所を布団を敷くスペースとして使うなら、敷いたままで扉が開くか、いったん布団を寄せる必要があるかを考えます。ローテーブルやおもちゃ箱を置くなら、それらを動かさずに取り出せる収納にしたいのか。この違いで必要な余白が変わってきます。
収納の位置を決めるときには、「ここに何を入れるか」と「取り出すとき、手前に何があるか」をセットで考えてみてください。収納を大きくする前に、前に立って物を取り出す姿を図面に重ねてみる。畳スペースをどう使いたいかも、そこで一緒に話せると思います。
収納扉を閉めたときの見え方

もう一つは、キッチンのそばにある木目の収納扉です。ここではキッチン設備よりも、写真右側の大きな扉に注目してみてください。グレーの設備や壁の隣に木目の面が入り、床ともつながっています。
小さなサンプルでは控えめに感じた木目も、収納扉のように面積が大きくなると、部屋の印象に関わります。部屋の主役にしたいのか、壁になじませたいのか。収納の中身だけでなく、閉めたときの面の大きさも見ながら選びたいですね。
使い勝手については、近くの引き出しや別の扉を同時に開ける場面も考えます。家族の一人が収納から物を取り、もう一人が横を通るときにどうなるか。扉を一枚ずつ開く確認に加え、普段の動きを重ねると、図面だけでは気付かなかった質問が出てきます。
扉を付けずにオープン収納にする方法もありますが、それならすべて解決するわけではありません。見せたくない物を隠すことと、すぐ取り出せることのどちらを優先したいか。毎日使う物と季節物を分けて考えると、扉の必要性も整理しやすくなります。棚や収納場所の考え方は、わが家の収納計画の記事をご覧ください。
サイズは有効開口を確認する
「一条工務店の引き戸は何センチですか」と調べたくなる場面もあると思います。ただ、同じ会社の建具でも、扉の種類や設置する場所で条件が違います。写真から幅を推測して、通れるかどうかを決めることはできません。
扉の幅と通れる幅を分ける
ドアの寸法を確かめるときは、扉そのものの幅、枠を含む寸法、実際に通れる幅を分けて考えます。物を通したい場合に知りたいのは、扉を開けた状態で確保できる有効開口です。枠や扉、取っ手などの出っ張りが通行部分にどう関わるかまで確認します。
「図面の幅はいくつか」だけでなく、「全開にしたとき、どこからどこまで通れるか」を聞くと、必要な寸法を共有しやすくなります。通したい家具や家電が決まっていれば、商品名だけでなく、寸法図や梱包寸法も用意してください。
入口を通っても、その先で曲がれなければ搬入できない場合があります。廊下の角、天井や照明の高さ、段差、扉の手前で方向を変える場所も関係します。大型家具や家電は、建物側を設計担当者へ、搬入可否を販売店や配送業者へ確認するなど、担当する人を分けて相談してください。
子ども部屋は家具を描き込む
わが家は子どもが2人いるので、子ども部屋の扉を考えるときにも、部屋の広さだけでは話が終わりません。ベッド、机、収納を置いたら、入口付近にどれだけ余白が残るか。成長に合わせて家具を変えることもあるので、扉の動く場所は先に押さえておきたい部分です。
これから図面を確認するなら、家具の外寸を書き込んだうえで、扉を全開にした状態を重ねてもらいましょう。さらに机の椅子を引く場所、収納ケースを手前に引き出す場所まで考えると、空いている床の意味がはっきりします。
「ドアは開くから大丈夫」と「人が立って無理なく使える」は少し違います。展示場などで候補の建具に触れられるなら、普段よく持つ荷物を想像しながら取っ手に手を掛け、開けて、通り、閉めるところまで試してみてください。重さや操作感は、写真では比べにくいところです。
標準仕様と追加費用の確認
建具選びは、見た目と使い勝手に納得できても、選べる範囲や費用を確認して初めて決められます。希望の写真が見つかったら、自分たちの家で採用できるかを確かめましょう。
設備の色名を建具へ流用しない
一条工務店のグレイスシリーズ公式ページでは、システムクローゼットの扉カラーについて、造作・建具色に合わせる案内があります。また、ページ内の内容や写真には一部オプションが含まれるという注記もあります。
設備シリーズの色名と、室内建具の色名を同じものとして選ばないことが大切です。例えば、キッチンのカラーバリエーションを見て、その色の室内ドアも選べると判断するのは早計です。建具は建具の選択肢として確認し、収納扉や造作との組み合わせを見せてもらってください。
わが家はライト(GLT)の造作色に建具を合わせていますが、それが現在のすべての商品・プランで同じ条件になるとは限りません。希望の色、形、大きさが選べるかは、自分たちの商品と契約条件に沿って確認する必要があります。
変更する場所を指定して聞く
追加費用を聞くときは、「引き戸はいくらですか」よりも、「この部屋のこの扉を、こちらの形に変更すると差額はいくらですか」と場所を指定すると具体的になります。扉だけでなく、枠や周囲の壁など、関連する変更が含まれているかも確認したいところです。
見積もりを比べるなら、税込・税別、対象の枚数、標準仕様からの差額か全額かをそろえます。SNSで見た金額が安く感じても、商品や契約時期、変更内容が違えば、そのまま自宅の見積もりには当てはまりません。変更内容と差額は、ご自身の見積書に残してもらいましょう。
住宅会社をまだ決めていない段階なら、建具単体の金額だけでなく、希望する収納や動線を含めた間取りと総額で比べるのも一つの方法です。一条工務店での計画を具体的に進めている方は担当者との確認を優先し、ほかの会社も候補にしている方は同じ希望条件で提案を見比べてみてください。
打ち合わせに持っていく確認メモ
すべての扉について一度に決めようとすると、色と寸法と家具の話が混ざってしまいます。まずは家族がよく通る場所、大きな収納、家具の配置が厳しそうな部屋から順に見ていくと整理しやすくなります。
- □ 部屋名と扉の位置を図面上でそろえる
- □ 扉の種類、開く方向、全開時の位置を確認する
- □ 家具と収納ケースを置いた状態で開閉を確かめる
- □ 隣の扉や引き出しを同時に開けた状態を見る
- □ 人が立つ場所と、家族が通る場所を分けて考える
- □ 有効開口と、搬入経路の曲がり角を確認する
- □ スイッチ、コンセント、取っ手の位置を確認する
- □ 床・壁・枠と一緒に色サンプルを見る
- □ 標準からの変更内容と費用を見積もりに残す
写真で相談する場合は、「好きなデザイン」「使い方を相談したい場所」「確認したい寸法」を分けてメモすると伝えやすくなります。写真をたくさん見せるより、気に入った一枚のどこを取り入れたいのかが伝わるほうが、話は具体的になります。
完成後の確認でも、扉を閉めた外観だけでなく、ゆっくり全開にする、周囲の物と重ならないかを見る、取っ手や戸当たりの位置を確認する、という順に見てみてください。開閉に引っ掛かりや異音があれば、無理に動かしたり自分で金物を調整したりせず、担当窓口へ相談しましょう。
室内ドア選びのよくある疑問
SEN邸の室内建具は何色ですか?
造作色はライト(GLT)、建具色は造作色合わせです。木目の床はモクリアのライト・ウォールナット(LWT)で、建具と床では色名・コードが異なります。写真の色は光や画面設定で変わるため、実物サンプルも確認してください。
引き戸と開き戸はどちらがおすすめですか?
部屋の使い方と周囲の配置によります。引き戸は横に動く先の壁やスイッチ、開き戸は扉が回る範囲と家具・通路の関係を確認します。どちらかを一律におすすめするのではなく、開けた状態と閉めた状態を比べて選んでください。
一条工務店の引き戸のサイズは共通ですか?
一律のサイズとして判断せず、採用する建具の図面と仕様で確認してください。家具などを通す場合は、扉そのものの幅ではなく、全開時に実際に通れる有効開口と、その前後の搬入経路を確認します。
収納扉の前にはどのくらい空間が必要ですか?
扉の形と開き方、しまう物、手前に置く家具によって異なります。扉が動く範囲に加え、立つ・しゃがむ・物を引き出すための場所も必要です。固定の数値だけで決めず、図面に家具を描き、実物の寸法と照合してください。
建具の変更は標準仕様の範囲でできますか?
商品、契約時期、選ぶ形や寸法などによって条件が変わります。変更する部屋と扉を指定し、選択可能な仕様、関連工事、標準からの差額を担当者へ確認してください。他の施主の写真や費用だけでは、自宅での採用条件は判断できません。
建具は開けた姿まで見て選ぶ
わが家の木目の建具を5つの場面で見ると、同じ色でも、白い玄関ホール、グレーの壁、畳、収納の大きな面と、組み合わせる場所で印象が変わります。扉だけを選んでいるつもりでも、実際には床や壁、家具との関係を選んでいるんですよね。
そして、きれいに閉まっている写真だけでは、暮らしの動きまでは分かりません。好きな色が見つかったら、次は「開けた扉と、その前に立つ人」を図面に重ねてみる。このひと手間が、見た目と使い方をつなげる確認になると思います。
一条工務店を検討し始めたばかりの方には、展示場へ行く前の紹介相談も用意しています。制度の条件を確認したいときにご利用ください。建具の採用可否や具体的な金額は、設計・営業担当者への確認が必要です。
公式情報の確認日:2026年9月23日。掲載写真はSEN宅の実例です。商品仕様や選択条件は変わる場合があります。
OWNER REFERRAL
一条工務店を検討している方へ。
紹介制度や、展示場へ行く前に知りたいことを、施主目線でお答えします。
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